大沼公園から小樽へ向かう途中,ニッカ余市蒸留所に立ち寄りました。
朝ドラでも有名ですが竹鶴政孝が求めたものは、仕込みに必要な清涼な雪解け水、樽熟成に欠かせない湿潤で冷涼な気候でした。 もろみを加熱してアルコールと香味成分を抽出しますが、余市では手間と熟練の技を必要とする石炭直火蒸留によって重厚でコクのあるモルトを作ります。 蒸留液をアルコール度63%程度に調整し、樽に詰めて長期間熟成させます。最近、 ウイスキーの原酒不足が深刻で販売中止となったブランドも出ています。サントリーの白州蒸留所にも行ったことがありますが周りの環境はかなり異なります。 小樽総合博物館から運河沿いを歩いて旧日本郵船小樽支店の建物を訪ねます。この会議室は日露戦争の後、ロシアと樺太割譲交渉の為に使われた部屋です。壁は国会議事堂と同じ「菊模様の金唐紙」、床の絨毯は500Kgもある一枚ものと超豪華絢爛、シャンデリアも素敵です。この建物は国の重要文化財に指定されています。 一階は営業室ですが天上の電灯が何ともレトロで懐かしさを感じます。 町中では人力車を見かけました。よく見ると京都などでお馴染みの「えびす屋」の車です。京都の他に小樽、函館、鎌倉、浅草などにも展開している一大観光ビジネスですね。 繁華街へ戻って見つけた一風変わった建物、「やん衆、馬喰、めし処」の看板のある出抜小路です。明治、大正期の街並みをイメージした屋台村のようです。 小樽市の消防自動車と遭遇、コカコーラボトリングの配達車と勘違いしそうです。 小樽市内はレトロな建物で溢れています。此処は小樽浪漫館、今は観光案内所兼お土産屋です。 夕食後にカメラを持って改めて運河沿いを散策です。夜の運河は港町の情緒が一層引き立つノスタルジックな時間です。 日没後にはガス灯の光が水辺の散策路に灯ります。昔はここを荷を満載した艀が行きかっていたのでしょう。 今は艀の替りに観光運河クルーズも人気です。一方で少し北に向かうとイカ釣りなどの漁船が多数出航を待っている景色に出合えます。 街の中心部に位置するホテルノルド小樽、ヨーロッパ調の大理石の外壁が目を引きます。最上階はラウンジ北クラブになっています。 今回も最後までお付き合い頂き有難う御座います。
by Urbanowl402
| 2018-07-12 18:08
| 風景 自然
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